byknk

好きに話したいときに。前向き後ろ向きは問わない。

2020年の亡霊

2020年が終わる。

今年はひどい年だった。人生史上、最悪な一年と言っても過言ではない…というか間違いなく最悪である。理由は色々あるだろうが、一言で言えば最悪である。大学生活のうちの一年が、こんな形になってしまうなんて、到底納得したくないものである。思い出せる範囲で振り返ってみようか。

振り返るために、アテになりそうなTwitterやら写真のフォルダを見て思った。今年の思い出、ないな…。思い出というものが写真やつぶやきにしか残らないとは言わないが、ここまで写真もつぶやきも残っていないとそう感じてしまう。

2020年1月辺り。この頃は確かまだコロナも猛威を振るっていなかったと思う。友達とレンタカー借りて寺泊とか行ってたし。

2月。この辺りからコロナやばくね?みたいな雰囲気が強くなってきたと思う。先輩の卒業式が消滅した辺りでかわいそうだなあと切に思った。しかし今振り返るとそう思っていたのは自分たちの代には大して影響しない…というか流石に一年間ずっと収まらないだなんて、この頃は夢にも思っていなかったのだと思う。部活のパートの人との旅行とかもまだぎりぎり許される雰囲気だったと思うし、旅行に行っていた。

3月。この辺りから人生の歯車は軋み出していた。何が良くなかったって就活関連の動き出しが遅かったことだ。これに尽きる。ここでしっかり動いていれば、今こうしてパソコンに向かう手ももう少し楽しそうだったかもしれない。…全て後の祭りだ。

4月。加速する虚無。大学もオンライン講義になり、直接人に会う機会が激減する。おまけと言ってはなんだが、この辺りからTwitterを離れ始める。リアルでも会わない、インターネット上でも会わない、完全な孤独に襲われ始めた。正直、無理にでも一言くらいつぶやいていれば、人生うまくいったとはならずとも、少なくとも孤独感は払拭できたんじゃないかと思ってしまう。

正直これ以降は書くことのない日々しか送っていない。講義は適当に受け、就活とかもダメダメ、排せつ物製造機として生命を維持するだけの、穀潰しであった。

6~11月辺り、死ぬほど病んでた。少なくとも真っ当な精神状態ではなかった。知り合いとの会話もなく、買い物行くときも知り合いに会わないかビクビクしていた。というか買い物で同じ学部の知り合いに会った時、眼鏡をしていなかったのもあるが、最初誰だか分からなかったことや、声が思ったより出なかったことに驚いた。しばらくろくに会話をしていない影響がモロに出ていた。この辺り、ひきこもりの才能あるなあとか自虐的にならざるを得ない。

地元に帰省した時、思わぬ旧友に遭遇したことは正直心に残っている。少なくとも心持は多少マシになった。

今。実家に帰省することもなく、孤独な大晦日を迎えている。一人で過ごす大晦日は初めてだが、正直帰省すれば良かったかな、と思ってしまう。人間孤独な時間は必要だろうけど、孤独な時間が長すぎると、毒になる。それを痛感した。

 

結局今年何がダメだったかって、外的要因はもちろんあるだろうけど、結局一番の根源は自分で主体的に動かなかったことだなあ…。後悔しかしてないな。しかもやらないで後悔する方の。果たして今年より悪くなる来年か、良くなる来年か。正直年末の今コロナが猛威を振るっている現状を見て、来年が良い年になるとはあまり思えない。願わくば、年越した瞬間に「ようこそ2020年‼」と発表してほしい。2020年、もう一度やりませんか?そう思うのは自分だけだろうか。他にもそう願う人がいてほしいと思ってしまう。後ろ向きな願いだ。